競馬の玄人が芝の状態を重視

芝

競馬の玄人が重視する項目の一つに、馬場状態があります。特に芝のレースでは、馬場の傾向を読めるかどうかは回収率に大きく影響します。JRAの芝の状態は、全てのコースで同一というわけではありません。例えばエアレーションの作業も、コースによってまちまちです。エアレーションとは、深部の茎を切り穴を開け混ぜることで、クッションを良くし強度を上げ、長持ちさせることが可能となります。

JRAの各コースでは、開催と開催の合間にエアレーションを実施するため、開催が始まる頃にはややタフな馬場状態となり、差し馬が台頭しやすくなります。このため、近年の競馬では開幕週でも逃げ先行馬が好走しづらくなった反面、BコースやCコースなど開催の後半にコース替わりがあった際には、急に逃げ先行馬が好走するようになります。

これは、開催が進みエアレーションの効果が無くなると同時に、コース替わりにより逃げ先行馬が状態の良い場所を走行できるようになるためです。但し、京都競馬場は他のコースと若干異なり、エアレーションが実施されないことがあります。10月と11月に使用された後、12月は休養し1月から京都開催となるなど、秋から春にかけての使用頻度が多いこともありますが、他のコースとは別に考える必要があります。

このほか、9月の中山開催と阪神開催では、野芝のみの使用となっているため、パワーが無いがために普段は好走できないような馬が上位に入線することもあるなど、コースの特徴を掴むことが大切です。