騎手に対する競馬の玄人

騎手

馬の力が競馬では大事といわれがちですが、実際は騎手の力が露骨に左右させることになります。馬をいかに気持ちよく走らせるか、最大限の能力を発揮させるかというのが騎手の腕の見せ所です。つまり、馬に力はあったとしても、人が下手な扱い方をすれば、当たり前ですが馬は気持ちよく走ってくれず、負けてしまいます。その点、競馬の玄人は騎手に対しては大変シビアな見方をしており、一般的な人があいつは下手だなどとヤジを飛ばすことがある一方、競馬の玄人はヤジこそ飛ばさないにしても、どれだけ有名な人であっても辛辣に評価を下します。

一番評価を下げる人というのは、安全策でレースに臨む人です。競馬では外に回してしまえば妨害されることもなく、馬の力を最大限に発揮することができます。しかし、それだけ大回りとなり、かなりのロスになります。そのロスを取り戻せるほどの力があればいいですが、なかなかそうした馬というのは出てこないものです。にもかかわらず、何も考えず、リスクも負わずに外に進路をとる人に対し、玄人は大変辛辣であり、買おうとはしなくなります。

内を突くという行為は進路がふさがれることもあるため、リスクを負うことにもつながります。しかし、勝つ可能性はそれだけ上がり、勝つための選択をしたということにもなるため、そんなことでは競馬の玄人は評価を下げません。何事も挑戦することが大事であり、失敗を恐れない姿勢というものが評価を高めるものです。